更新日:2015/02/19 投稿者名:shisetsucho
平成27年2月19日(木曜日) 西 光明
<2月6日に介護報酬改定案が了承された>
今回の介護報酬マイナス改定については、昨年12月ころより報道されて
おり、想定の範囲内でありましたが、やはり基本報酬は特養ホームで6%
減額され、加算が頼りとなる改定に終りました。看護配置の無い小規模
施設・事業所にとって大打撃といわれています。
社会がどのような反応をするだろうかと報道等を見ていました。以前にもくどく
嘆いていましたが、福祉の心を根元より刈り取れるような改定に思われます。
今までの福祉施設の持つ”福祉愛”が益々薄くなると報じています。
阿部さんが国会でおっしゃった12,000円増が担保されていない。介護職の
女性のインタビューで”給与が下がるのではないか”と不安に思っている報道が
されていたが、根拠が不確かであるし、下がりはしても給料アップなんて期待
できるはずがない。社会保障審議会介護給付費分科会の各委員さんも
介護業界のイメージがマイナスになる。人材確保はますます難しくなる。訪問
系サービスは現状維持が精一杯。など・・・・。
次回の改定(3年後)に期待などできない!
格差が生まれただけで、中小企業は大変苦しんでいる。
何故消費税を10%にしなかったのか。子供ももちろん大事ですが、直面する
高齢者対応もとんでもない事態になりかねない。
時代はさかのぼるけれど、細川総理大臣のときの「国民福祉税」構想は確かで
あったと今思います。初めて北欧福祉施設研修に参加したのは、平成元年位
でしたが、そのときすでにスゥエーデンで20㌫以上の標準税が、かけられていた
と思います。(食品などは軽減税だったと思います。)フランスも19%以上の
標準税率であったと思います。(食品などは軽減税5.5%)ですから高福祉と
言われていました。高負担が良しとは思いませんが・・・・・・・
日本における消費税は1989年竹下登総理大臣のときに3%でスタートし平成
9年に5%に改定されました。細川内閣は平成5年(1993年)に「国民福祉税」
として当時3%から7%の提案を出したのですが、当時の与党の社会党などが
反対し、実現しなかったわけですが、施設長になって3年目であった私にとっては
画期的と思っていました。当時より2025年問題を盛んに論じていましたし、
大きな課題として取り上げられていました。
今となっては遅いですが、人口問題等、国のお偉いさん、もう少し責任ある行動が
必要でなかったのかと嘆きます。
介護報酬マイナス改定が提示された後、色々と報じられています。16日のNHK
でも報道されていましたが、団塊の世代が80歳を迎える2025年には、特別
養護老人ホームへの待機者が50万人を超え、70万人の介護職員が不足する
と報じていました。今回の改定により、きつく大変な仕事、安い賃金、離職率、この
三点セットが前面に出てきました。私たちは、三点セット解消のために一生懸命、
邁進してきたつもりです。また介護業界のイメージが逆戻りし、人材が集まらない、
苦しい業界にあえて人が就職しますか?
<サービス付高齢者住宅の入居者への「虐待」体幹ベルト>
まだ市販されているの?
翌日の同NHKにて、サービス付高齢者住宅の入居者への「虐待の状況」がとりあ
げられていたようです。人が雇えない、人手が無い、手が回らない「拘束する」。
元々、サービスなど無いサービス付高齢者住宅に「拘束サービス」では、如何なもの
でしょう。国は何を考え、どうしようとしているのか?
<安心できる社会を作ろう>
全国で5割の特別養護老人ホームが赤字になると言われています、赤字の職場に
就職したい人がいますか?後20年先はどうなっているのでしょうか?
「信頼と安心」できる社会を目指してきたはずじゃあ~ないのでしょうか。福祉施設が
福祉施設でなくなるでしょう!
<長寿幸元会40周年事業で沖縄(石垣島)へ行ってきました>
2月15日(日曜)~17日まで石垣島に行ってきました。
日本最南の端波照間島、西表島、由布島3島めぐり、
川平湾とてもきれいでした。すばらしかったです!
以前与那国島まで行っていたことを思い出しました。
天候にも恵まれました。晴れ男でしょうか?石垣牛もうまかった!
波照間島の幻の焼酎「泡波」買ってきました!
介護報酬マイナス改定で書き疲れました。ちょうど時間となりましたので、次回
のブログに写真を添えて紹介します。お楽しみに!すみません!
コメント
先日厚労省の報酬改定の説明を聞いてき来ましたが、全国の皆と後で話をして、福祉に勤めるものは優しすぎるって。みんなで厚労省に乗り込むか・・・・なんて話も出ていましたよ。なんか泣きたくなる今日この頃です。